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レザーツール豆知識


レザーツールメーカーについて(取り扱いメーカー)
バリー=キング・ツール
ゴムフ&ハクバース
C.S. オズボーン社
チャック=スミス
プロシリーズ(ブラックツール)
ダグラス・サドル
ビル=ウドルフ
ゴアツール
T&Lヘンリー
Jクック
ホースシューブランド
ウィリアム=R=クラッツ
ウィーバー・レザー
ブランチャード
ダニーマーリン
タンディー社
ハイドクラフター
クラフト社
協進エル
レザーメイトSATO
工具解説
レザーカービング用語集
レザークラフト用語集
輸入革について
なめし方について
牛革の部位について
革の注文の仕方


レザーツールメーカーについて

レフティーズで主に取り扱っているレザーツールメーカーについての解説です。



バリー=キング・ツール(BARRY KING TOOLS)
「シェリダンスタイル」と呼ばれるカービングスタイルを確立させたドン=キング(DON KING)の孫のバリー=キングが経営するレザーツール専門店。バリーは工学系の技術があるため、レザーツール以外にも機械の製造もしている。
レフティー見国はバリー=キングが道具を作り始めたころからの知り合いであり、道具の精度についていろいろアドバイスを与えてきた。
→ バリーキングの商品一覧へ

ゴムフ&ハクバース(GOMPH & HACKBARTH)
アメリカでも歴史あるカトラリー(Cutlery)であるH.G.ゴムフ(H.G. Gomph)をレイ=ハクバース(Ray Hackbarth)が買い取って出来た会社。のち、エリス=バーンズ(Ellis Barnes: - 2009/4)が引き継ぐ。
エリス=バーンズ没後はロン=ヘイト(Lon Height)が引き継ぐ。 アメリカではサドル・メーカーやプロのクラフターに愛用されている高級ツールメーカー。
日本ではレフティーズ・レザークラフトが唯一の代理店。
→ ゴムフ&ハクバースの商品一覧へ

C.S. オズボーン社(C.S. OSBORNE)
チャールズ=サミュエル=オズボーン(Charles Samuel Osborne)が、ジョセフ=イングリッシュ(Joseph English)の後継であるウィリアム=ドッド(William Dodd)の事業を引き継ぎ、また兄のヘンリー=フランク=オズボーン(Henry Frank Osborne)の事業を引き継いでできた会社。
もともとはニューアーク(Newark, New Jersey)にあったが、現在はハリソン(Harrison, New Jersey)にある。
伝統あるレザーツール・メーカーで、特にカトラリー(Cutlery:刃物師)として有名。

※レフティー見国はC.S.オズボーンやH.F.オズボーンを始め、様々なアンティーク・レザーツールの収集家として、アメリカでもよく知られているが、レフティーズ・レザークラフトでは、彼のコレクションの他に販売用として、古いカタログに載っているC.S.オズボーンのツールを見ることができる。
→ C.S.オズボーンの商品一覧へ

チャック=スミス(Chuck Smith Ol' Smoothie)
カリフォルニアのレザークラフターでありレザーツールのメーカー。日本ではスウィベルナイフのメーカーとしてよく知られている。彼のデザインは伝統的なヴァイセリア(Visalia)のパターンであるが、シェリダンスタイルに対抗してカリフォルニアスタイル(California Style)と呼んでいる。
→ チャックスミスの商品一覧へ

プロシリーズ(Pro Series)
ロバート=ベアード(Robert Beard)が経営するレザーツールの会社。日本では、製品がガンブラック仕上げされている特徴から「ブラック・ツール(Black Tools)」として知られている。もともとロバート=ベアードはチャック=スミスと共同で製品開発をしていたが、90年代に決別。プロシリーズは一般的にフィギュア(Figure)やエンボッシング(Embossing)に特化したツールを多く作っている。
→ プロシリーズの商品一覧へ

ダグラス・サドル(Douglas Saddle)
ボブ=ダグラス(Bob Douglas)とリー=ダグラス(Lee Douglas)のツールメーカー。
主にエッジャーを中心として、縫い合わせに関わる道具を扱う。
刃物の製作と木製ハンドルの製作にそれぞれ特化した2人の職人をかかえており、アンティークツールの知識を持つボブの指揮により彼ら2人が作る製品の完成度は更に高められている。
刃物に携わるハーブ=フレンチ(Herb French)はレザーツールの手入れについての小冊子も著しており、今は作られていない昔の道具を新品同様に作り直すこともできる。
木工専門のルーク=ハリス(Luke Harris)はハンドルを中心とする木工を担当しており、ココボロ材を使用した使いやすいハンドルを製作する。特に、同じ木材の色が変わった部分を使用したハンドルは希少性が高いが、彼の製品は特にこの部分をわずかに含めることによって、道具というより美術品に近い美しさを持っている。
→ ダグラスツールの商品一覧へ

ビル=ウドルフ(Bill Woodruff)
アリゾナ(Arizona)のツールメーカー。
→ ビル=ウドルフの商品一覧へ

ゴアツール(Gore Tools)
ジオメトリックスタンプの製造で最も優れたメーカー。
→ ゴアツールの商品一覧へ

T&Lヘンリー(T & L Henley)
coming soon!
→ T&Lヘンリーの商品一覧へ

Jクック(J. Cook)
coming soon!

ホースシューブランド(Horse Shoe Brand)
coming soon!
→ ホースシューブランドの商品一覧へ

ウィリアム=R=クラッツ(WRK)(Gore Tools)
coming soon!

ウィーバー・レザー(Weaver Leather)
coming soon!

ブランチャード(Vergez Blanchard)
coming soon!
→ ブランチャードの商品一覧へ

ダニーマーリン(Danny Marlin)
coming soon!
→ ダニーマーリンの商品一覧へ

タンディー社(Tandy Leather Factory)
ホビイスト(Hobbyist)用の工具として最も有名なメーカー。
タンディー(tandy)は元々テキサスの財閥の1つと考えられています。その1つが革工芸を専門的に取り扱うようになり、その過程でクラフツール(Craftool)を合併しました。元々刻印の製造技術に特化していたクラフツールが世界的に知られるようになったのはこれからです。
特にクラフツールについては、製品の製造年代によって価値が大きく異なり、1950年代にデザインされた「RBS(デザインに携わったRoth、Barnes、Stohlmanの略)」を筆頭に、「CRAFTOOL.CO」の製作された時代までは最も価値が高く、鋳型で造型された刻印を1本1本旋盤で削って仕上げていましたが、「CRAFTOOL USA」となったころからその仕上げの作業がなくなりました。
20世紀末ごろには工具の大部分が台湾で製造されるようになったため、品質の低下が懸念されました。
タンディーは後に資本の関係上、オーストラリアに本拠を移しました。今日でもオーストラリアにレザークラフトのインストラクターが多くいるのもタンディーが大きく関わっています。
しかし、21世紀に入ってライバルの1つであったレザーファクトリー(Leather Factory)に買収されます。

今日では「タンディー・レザーファクトリー(Tandy Leather Factry)」という名前になっています。
→ タンディーの商品一覧へ

ハイドクラフター(Hide Crafter)
ジョージハースト(George Hurst)が元々始めたメーカー。現在は「ハイドコ(Hideco)」という企業になり、ジョージハーストは実質的に現役を退いている。
当初タンディーに対抗して拡大した企業であり、ジョージハーストのワンマン的手法でタンディーに並ぶ勢いがあったが、今日ではその独自の工具から材料へ主力商品が移行しつつあるため、魅力が失われつつある。
→ ハイドクラフターの商品一覧へ


レザーカービング用語集


ツーリング(Tooling)
スウィベルナイフや刻印その他の工具を用いて革に模様を刻む作業のこと。日本では「打刻」とも約されている。主にスウィベルナイフと刻印のみを用いる「レザーカービング」よりも大義的。ツーリング(Touring)とは異なるので注意。


ツーリングレザー(Tooling Leather)
ツーリングに適した革のこと。一般的にアメリカのなめし業者の販売するものにこの名前が付いている。


サドルレザー
ツーリングレザー同様にツーリングに適した、サドルに用いられる厚手のスカーティングレザー(Skirting Leather)のことを指す。日本で付けられた名称であり、アメリカでは意味が通じない。


インプレッション(Impression)
刻印(スタンプ)の「型押し」のこと。メーカーにより呼び名が異なるが、レフティーズではこの呼び名で統一している。カタログなどではわかりにくい刻印の深さもわかるので、高価な刻印を購入の際は、まずインプレッションを依頼してサイズや深さ、ラインの細かさなどをチェックすることを勧めている。


ウェスタンレザーカービング(Western Leather Carving)
「レザーカービング(Leather Carving)」とは革の表面に専用工具を用いて彫刻する作業のことであり、大きく分けて「ウェスタンレザーカービング(Western Leather Carving)」と「フィギュアカービング(Figure Carving)」がある。
前者はアメリカの開拓時代にカウボーイの日用品(サドル、ベルト、財布など)にナイフで模様を付けたことに起因し、今日のデザインに発展した。
後者は雑種的な技法であるが、クラフツールのフィギュアカービング用刻印の普及により一般化した。

フィンガーカービング(Finger Carving)
スウィベルナイフ(Swivel Knife)のカットのみによるカービング技法のこと。 日本では「フェザーカット(Feather Cut)」とも呼ばれる。
「フィンガーカービング」の語源はアメリカのレザークラフターの間でも明らかになっていないが、作業で指先を器用に動かす様子からそう呼ばれるようになったという説が有力。
モチーフは、レザーカービングのパターンのほかに銀細工で用いられるスクロールパターンなどもある。
フィンガーカービングでは原則的に刻印は用いないが、フェザーブレードやミュールフットなどを用いることはある。


スウィベルナイフの規格(Standard of Swivel Knife)
スウィベルナイフはボディーにブレード(替刃)を取り付けて使用することができるが、通常はボディーの先の穴にブレードの円筒形の出っ張りをはめ込み、スクリューで固定する。
このとき、ボディー側の径とブレード側の径が一致しないと、はまらなかったり、スクリューで固定できなくなる。
多くのメーカーのスウィベルナイフを取り扱う当店としては、3つに大別して以下のとおり呼称する。

・タンディー規格(for Tandy)
・バリーキング規格(for Barry King)
・オリジナル規格(Original Size)

タンディー規格は、タンディー(Tandy Leather Factory)が採用したサイズで、日本でも多くのメーカーが採用しているサイズとなっている。ボディーの穴の直径は5.4〜5.5mmで、ブレード側の直径は5.3mm程度である。ただ、このサイズは定義付けされたものではないため、メーカーによっては0.1〜0.2mm程度のずれがあり、異なったメーカーのボディーとブレードを使用した際に正常に取り付けられないこともある。

バリーキング規格は、工具メーカーのバリーキング(Barry King Tools and Machine)が採用しているサイズで、元はバリーキングの祖父ドンキング(Don King)が採用したオリジナル規格が原型である。ボディーの穴の直径は6.5〜6.7mmで、ブレード側の直径は6.2〜6.3mm程度である。2010年ごろまでは誤差を考慮して、緩めに製作されていたが、2010年以降はサイズをかなり厳密に設定しているため、逆に2010年以前のボディーに2010年以降のブレードが入らないという事案も発生している。

オリジナル規格は、多く流通している上記2規格以外の規格を総称した呼称であり、現在流通しているものとしては、レザーラングラー(Leather Wranglers)が挙げられる。オリジナル規格は同じメーカーのボディーとブレードを用いなくてはならいため、本来は利便性が低いが、ボディー・ブレードの種類を豊富に用意することで補っている場合が多い。

ベベリング(bevel、beveling)
ベベラ」や「プッシュベベラ」でカットラインの片側(もしくは両側)に傾斜をつける作業。
レースのベベリングとは異なる。


ケーシング(Casing)
ウェスタンレザーカービング(Western Leather Carving)においては、カットの滑らかさや刻印の入りなどを最適な状態にするため、予め革を水に漬けて寝かせ、程よい柔らかさにする「ケーシング(Casing)」を行う。
この作業は特にサドルなどに使用する厚手の革で行われ、特に大きい革はドラム缶やバスタブに漬け込む。
ちなみに、カービング時に水で濡らす作業自体は窪田敦氏のユニークな呼称「味付け」が一般化しており、ケーシングとはニュアンスが異なる。



レザークラフト用語集

レザークラフトでよく使われる用語について解説します。

スカイビング(skive、skiving)
「スプリッティングマシーン」や「スカイビングナイフ」「ヘッドナイフ」等の刃物を使用して革の床面を漉き取る作業。

ベベリング(bevel、beveling)
レーシングやブレイディングなどで使用するレースの両側の床面を斜めに漉き落とすこと。
専用の工具レースマスタートリミングナイフなどを使用して行う。
レザーカービングにおけるベベリングとは異なる。

単位について

レザークラフトでよく使われる単位には「インチ(inch)」「オンス(ounce)」などがあります。

インチ(Inch)
インチは長さの単位で、1インチ=2.54センチメートルです。表記は「1"」のように書きます。
オンス(Ounce)
オンスは通常液量の単位で、米国では1オンス=29.6グラムです。表記は「1oz.」のように書きます。16オンスで1ポンドになります。
また、オンスには長さ(厚さ)の単位もあり、1オンス=1/64インチです。表記は同様に「1oz.」のように書きます。
オンスには他に英国で貨幣の単位がありますが、レザークラフトでは特に貨幣単位としては使用しません。

以下は「インチ」「オンス」「ミリメートル」の比較表です。
フィート(Foot, Feet)
フィートは長さの単位で、1フィート≒30センチメートルです。表記では「1ft.」「1'」のように書きます。12インチで1フィートになります。
レザークラフトでは長さの単位としてのフィートよりも、皮の面積の単位として「スクウェア・フィート(sft.)」をよく使用します。


面積の表記
皮革は面積によって価格が異なります。したがって、同一面積での価格や全体の価格を算出するために面積についての用語を知る必要があります。
まず、日本では一般的に「デシメートル」が使われています。「d?」と表記し、10cm x 10cmの面積にあたります。1 d?=100c?=1/100?です。
一方、アメリカでは「スクエアフィート(スクエアフット)」が使われ、「sft.」と表記されます。1フィート x 1フィートの面積にあたります。したがって、1sft.≒9d?です。
ex)25sft.≒225d?




輸入革について

レフティーズで取り扱っているアメリカからの輸入革について解説します。

なめし方について

牛革は製品として流通する前になめされる(Tanning)。なめし方については大きく分けて「タンニンなめし(Vegitable Tanning)」(本来は「ベジタブルなめし」)と「クロムなめし(Chrome Tanning)」の2つがあります。用途によってこの全く異なるなめしの革を選ぶ必要があります。


タンニンなめし(Vegitable Tanning)
高品質の皮は主にこの手法でなめされる。1ヶ月の時間をかけてなめすため、製品の価格も当然高くなるが、革の風合いをよく残す。なめし方やタンナー(Tanner)の技術によって格差がでる。レザークラフトでは通常この革が使われる。
クロムなめし(Chrome Tanning)
比較的品質の悪い皮をなめす手法である。表面をクロム加工することで手早く(約1日)なめしの作業ができ、均一な仕上がりになる。安価ではあるが革らしさは失われる。また、表面がコーティングされているため、レザーカービングを施すことはできない。

※ 「クロムなめし」は「合成皮革(合皮)」とは異なる。合皮の原料はゴムや化学樹脂のみで皮は用いられない。
※ ここでは2つのなめしを取り上げたが、アメリカではこのほかに伝統的な「ブレインタニング(Brain Tanning)」のような有名な技法もある。

牛革の部位について

なめされた牛革(Hide)は通常各部位に分けられて販売されています。クラフターの使用目的によってなめし方だけでなく、部位も最適なもの(箇所)を使用するとよいです。


ヘッド(Head)・・・A
通常この部分は製品に使われない。
ショルダー(Shoulder)・・・B(またはC)
肩の部分なので比較的硬い。ベルトなどに適している。安価でもある。
ベンド(Bend)またはバット(Butt)・・・D(またはE)
最も良い部分とされる。硬さとしては最も加工しやすい。
ベリー(Belly)またはサイド(Side)・・・A + B + D + F(またはA + C + E + G)
牛革を左右に割ったうちの片面。このサイズでの販売が一般的。
クロップ(Crop)・・・A + B + D(またはA + C + E)
ベリーを取り除いた部分。
バック(Back)・・・B + D(またはC + E)
ヘッドとベリーを取り除いた部分。
クルーポン(Croupon)またはダブルベンド(Double Bends)・・・D + E
両側のベンド。なめしたものをバットベンド(Butt Bend)と呼ぶ。

革の注文の仕方

革は材料なのでレザークラフトには必要なものですが、革を注文するというのは画用紙を1枚買うのとは違って値段も高く、いろいろと指定しなくてはいけないことがあり、初心者には勇気の要ることです。ここでは一般的に革を注文するときの事項を概略しておきます。

革の種類
動物の種類・なめし方・仕上げ(艶出し・艶消し)などによって異なる。種類によって、硬さも異なってくるので、用途に合わせたものを選ぶようにする。
サイズ・部位
動物の種類や、部位によって凡そのサイズは決まってくる。牛以外の動物の場合は1頭分が最小単位で、牛の場合、特記されていない限りサイド(半頭分)が最小単位である。ただし、部位によって使い道や価格も変わってくるので、レフティーズでは輸入革について部位ごとの販売も行っている。
厚さ
作るものによって厚さの指定が必要になってくる。1枚だけで作る製品の場合は、1種類の厚さだけで対応できるが、財布やバッグなど複数のパーツや裏革が必要な製品の場合は、2種類以上の厚さの革が必要になるため、何種類かの厚さの革を用意する必要がある。ただ、その場合たくさんの革を注文しなくてはいけなくなるが、1枚の革を予め3等分ぐらいに切ってそれぞれ異なった厚さに漉いてもらうという方法もある。この場合、漉き代金は3倍になるが、大量に革を消費しない人にはお手ごろ。
床面
革漉きを依頼した場合に、漉いた残りの部分(床)をどうするかも考慮すべき。通常は廃棄してもらうが、何かに活用できると思える場合は、敢えてとっておくと良い。使い捨ての材料として、詰め物として使うことが可能。


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